共同実施事務長としてのマネジメント

 管理職事務長について書いてきましたが、今回は、「マネージャーが同職種の人間である」とこのようになるということを書いてみます。共同実施のメンバーに対して事務職員出身の事務長は、以下のようなことで引っ張って行くことでしょう。
「マネージャーである事務長に対して、どのような対応を望みますか?」
「これまで学校事務の仕事で受けた最高の称賛は何ですか?」
「考えていることを自分からマネージャー事務長に話すほうですか、それとも問いかけて欲しいですか?」
「最初から最後まで一人でやりたい方ですか?それとも定期的に事務長に確認してもらいたい方ですか?」
 等など、このマネージャーが学校事務の仕事内容を全く分かっていない人か、同種の先輩で仕事のことを良く分かっている人なのか、これが「事務の共同実施のエッセンス」なのです。

 事務長が、共同実施のメンバーと話し合いたい内容は、
① あなたのもっとも優れた強みとはなんですか?
② その強みを活かして仕事でどのような成果を収めることができますか?そのためには、どのようで手順で行うことが良いでしょうか?また、効果的ですか?
③ 自分の強みを学校事務で活かしていくには、どのようなスキルを習得・研修し、どんな経験を積んでいくことが必要でしょうか?
④ 事務長にどんな対応を望みますか?

 このような組織マネジメント対応が行われて初めて、本格的な共同実施が始まったということができるでしょう。
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発散のベクトルと収束のベクトル

 組織マネジメントやファシリテーションスキル研修などの全体の意見を取りまとめる時は「発散と収束」の繰り返しによって行う。学校事務制度問題を考える時に、正にこの思考方法と同じである。
 従来、全校配置ができていない時代に学校事務職員は、各々の職場で「一人で頑張りなさい」状態であった。制度の問題点を考えると地方教育行政法上の制度が障壁となる。「市町村の問題である」や「地方の問題である」となり、問題が解決されることは少なかった。これは、発散のベクトルと同じで最終的には個人個人の問題や趣向にまで行き着いてしまうからである。ファシリテーテーを行った者は分かるが、これには大したエネルギーを必要としない。発散で終わってよければ、頭を使うこともない。最後に「個人個人で考えておいてください」と言えばすむことだから。
 個人の問題を、地域事務室の問題や市町村単位の問題として取り上げ、都道府県単位の問題にまで昇華していくには、たいへんな労力とエネルギーを必要とする。国全体としてまとめていくには途方もないエネルギーが必要となる。これは、ファシリテーターを行う時の収束のベクトルのようなものである。ファシリテーションには、収束が必要なように学校事務問題を解決していくには、収束のエネルギーが必須であることは歴史が証明してきた。
 しかし、収束のベクトルのみで良いとは思わない。発散のベクトルによって時として個人のレベルに還元していくことも重要である。これが、新しいアイデア等の源泉となり新しいエネルギーを生み出すからである。この発散と収束を繰り返し、より良いものは生まれてくる。

第2回城南学校運営支援室協議会を開催しました。

 2月7日に第2回城南学校運営支援室協議会を開催しました。これは、年度末の本年度のまとめの会です。出席者は、各校校長及び県費事務職員、教頭代表、佐賀市教育委員会担当者です。主な議題は、
① 平成23年度城南学校運営支援室共同実施報告書について
                 →→→ 資料室に内容を掲載しています。
②  同上   年間業務報告・県費手当認定件数報告について
③ 佐賀市教育委員会規則・規程等の改正について
④ 県費旅費配当と今年度の執行状況について
⑤ その他                でした。
 今年度の城南学校運営支援室の『運営目標「組織マネジメントを活かした支援室運営を行なう」と「学校事務の適正な業務を執行し、学校経営に積極的に参画するとともに学校の運営組織を積極的に支援する」は、それぞれ目標に対し前進することができた。また、教育活動支援に一定の貢献をすることができた。』との評価を得ています。
 今後の学校事務関係の日程は、
・2月14日 城南学校運営支援室共同実施 … 通勤手当改正に伴う距離再計測業務
・2月16日 佐賀市小中学校事務共同実施協議会
・2月28日 城南コミュニティスクール運営協議会
・2月29日 城南学校運営支援室共同実施 … 電算書類・諸手当認定書類審査、異動事務の確認
・3月6~7日県立高校後期入学試験
・3月14日 城南学校運営支援室共同実施 … 本年度のまとめ・自己評価、講師関係書類点検等
・3月28日 城南学校運営支援室共同実施 … 電算書類・諸手当認定書類審査、異動事務等

学校事務の政策形成能力について

 時代の変遷とともに学校事務も変わってきています。昔々の学校事務が給与や旅費に代表されるようにの事後的事務処理であったものが時代とともに大きく変わってきています。財務処理や人事管理のように従来の総務事務的なものだけでなく、最終的には政策戦略を持った政策形成的業務に携わるべきです。また、それは先のことではなく、佐賀県では目の前に来ているように感じています。事務長管理職化に伴って学校事務業務の一部に政策形成が入ってきた実感があります。コミュニティスクールに携わることは、そのようなことでもあります。

共同実施をベースとした学校事務のMissonとは?
①政策形成機能を中核とした頭脳集団であるべき
②長期的な児童・生徒の教育を受ける利益の擁護者と創造者
③学校の政策選択・学校評価を含め、学校教育内容の説明者
④教育サービスの不断の効率推進者
⑤教育への住民参画推進者
と言うことになります。

学校経営における成果領域とは?
・学校財務の健全性      ・児童、保護者の満足度
・教職員の満足度       ・教育施策の充実度
・業務運営の効果性      ・保護者、住民との協働度
などとなります。

 学校事務職員は、いわゆる専門職ではありません。だから、職として幅の広さと高さが必要です。病院の事務長は、その病院の経営を考えているではないですか。

(政策形成には)
(1) 問題の発見と解決
(2) 将来の教育需要を展望した政策・施策の創造
の2点が必要です。

学校事務がルーチンワークの積み重ねであった時代はとっくに過ぎました。総務的・庶務的・管理的な業務からも抜け出し、クリエイディブな業務でなければ展望がありません。
 これからの学校事務は、以上のようなことを見据えて業務やグランドデザインを描いていきましょう。

RCの貫通クラック補修について

 RC(鉄筋コンクリート)造りの校舎の維持管理には、皆さんも苦慮されていることと思います。特に貫通クラックの場合、壁面から漏水してきます。クラックの原因は、老朽化・地震などたくさんありますが、クラックによって水が走るために補修に困難を伴います。この補修には、比較的有効である「自動式低圧樹脂注入法(ボンドシリンダー工法)」を紹介します。
①下地処理 …… ディスクサンダーなどでシール材塗布予定部分を研磨し健全な面を出します。
②座金取付シール材塗布 …… 注入座金をひび割れの中心に取り付け、ひび割れとその周囲をシール材で確実にシールする。
③ボンド注入 …… シール材硬化後ボンドシリンダーを用いて注入作業を行う。ボンドシリンダーを座金に取り付けた後、加圧ゴムセットしボンドをひび割れに注入する。
④シール材除去 …… 注入座金をはずし、シール材をディスクサンダーで除去しコンクリート部分を平坦化する。
⑤仕上げ …… 全体に防水した処理剤を塗り、その上から仕上げコンクリートを塗る。
 クラックによるRC壁面からの雨漏りの場合、この自動式低圧樹脂注入法による下処理をしてから全体に防水塗装する工法を行えば、より確実に水が止まります。学校事務の仕事の大きな部分である校舎営繕(工事請負費)の参考になればと思いレポートしました。
シリンダーセット部分
シリンダーセット作業

何故、私たちは「わざわざ集まる」のでしょうか?

 共同実施の本質「集まる」または「疑似集まる」について考えてみましょう。
① 個人には限界があります。本当に一人で大丈夫ですか?
 ・物理的限界 …… 一人ひとりで仕事をするとできる量に限界があります。分担などでこの仕事量の限界を超えます。
 ・質の限界 ……… 一人だと個人の限界値の範囲での発想しかない。
 ・精神的な限界 … 一人だと失いがちな仕事を進める精神的相互作用が働きます。
 従来の仕事は、定型化・決まったものが多かったのですが、社会が変化してきて平成ぐらいから仕事が多様化してきます。各職場で仕事の質が大きく変化してきています。機能を果たすだけの仕事も増えてきています。行政改革で大きな行政組織体でも「一人職場」が増えてきているのです。一人で仕事を抱え込み悩んでいる人も増えているのです。このため精神的疾患も増えているとも言われています。だから「集まる」のです。

② 文字情報には限界があります。
 メールが○○通では、中身までしっかり読みません。どれが大事なメールか分からないのです。トークが大切なのです。ここには文字にはできない情報があります。「口頭で」「空気を伝える」などです。先進企業の中にもTV会議の後にみんなが集まって確認し合っているところもあると聞きます。最後には、本人に会うことが大切なのです。これが「わざわざ集まる」ことの主旨なのです。