義務制の事務長は「プレイングマネージャー」である。

 小中学校事務室の人員は、共同実施加配で増えたといっても1~2人です。市費負担事務職員がいるところでも最大3人までです。圧倒的に人が足りないのが実情です。事務長は、管理職でありながら学校現場の第一線で働くことになります。マネージャー業務に特化するなどできるはずもありません。端的にいえば、マネージャー半分、プレイヤー半分といったところでしょうか。
 プレーヤーとマネージャーの違いは、「仕事をする」側から「仕事を管理し、やってもらう」側へ移るということです。ここに大きなリアリティショックの溝があります。永年、「仕事をする」側の意識しかなかった事務職員が、この溝を越えるのはたいへんです。制度がなかったためにマネージャー事務職員を見たことがなかったせいでもあります。学校事務職員として政策形成能力も身近にその能力を持つ先輩を見たことがなければ、意識しないままに育ってしまいます。
 近年は、民間企業でもリストラ等によって現場の人員が足りない状況になってきています。課長になっても管理職でありながら、同時に現場の第一線で働いています。民間でも優秀なプレイングマネージャーが求められているのです。
 組織が一定以上の大きさを持てば、プレイングマネージャー意識は、それほど必要ないかもしれません。しかし少数精鋭で仕事を行う義務制の学校においては、「事務長はプレイングマネージャー」を意識しなければ組織は回りません。
事務長プレイングマネージャー