学校事務改革に必要なもの③

 次に必要なものは、「まめに仕事を続けること=継続」です。前の稿で書いたように、改革は2年や3年で達成できるものではありません。続けることです。小さなことの積み重ねが、最終的には大きな仕事となって現れます。初めからホームランを狙ってはいけません。ヒットや送りバントの積み重ねが得点になってきます。小さなことをおろそかにせず、マメにやっていきましょう。
 次に、「人脈論」です。これも、「まめに仕事を続けること=継続」と大いに関係が有ります。「人脈を活用する」という言葉は、日本では手垢にまみれています。アンフェアで「自らの努力で獲得するべきものを他者に依存していた」ととられかねません。そこで、現在では「ネットワーク」という表現で研究されています。ネットワーキングでは、他者から与えられると同時に、他者に自分も与えることが重要です。暗黙のうちに「互酬性の規範」(お互い様)が成立していないとネットワーキングにはなりません。ネットワークは、長く保障されるものではないので、時々は棚卸しが必要です。有名なSWOT分析も、人脈論と大いに関係しています。
 最後に、「セルフハンデキャップ」を作らないことを強調しておきます。世の中には、「自分ができない理由探し」に一生懸命な人がいます。「自分には、○○のハンデキャップを持っているからできないのだ」といくら言っても自分を慰めているだけに過ぎません。怖いのは、このスパイラルにおちいると「何もしない人」になってしまうからです。時には、「行動しない批評家」になったり、「他者をくさしたり」することになってしまうケースがあります。この意識は、伝染し地域や県全体に蔓延する恐れさえあります。
 3回にわたって「学校事務改革に必要なもの」を論じてきました。もちろん、これが全てではありませんし、もっと研究する必要があります。折角、学校事務の業界に「組織マネジメント論」が根付きつつあるところです。この分野をもっと伸ばし、皆で研究していきましょう。
キーワード③